[ロンドン/フランクフルト 21日 ロイター] - 米香水・化粧品のコティ (N:COTY)が入札を通じて売却を目指しているヘアケアブランドなど一部事業について、英蘭系日用品大手ユニリーバ (L:ULVR)と独化学・消費財メーカーのヘンケル (DE:HNKG_p)、複数の投資会社などがそれぞれ応札に向けてコティを協議している。事情に詳しい3人の関係者がロイターに語った。
独複合企業JABホールディングスが過半数株を保有しているコティは、12月に入札手続きを開始する見通し。売却されるのはヘアケアブランド「ウェラ」やヘアカラーブランド「クレオール」、ネイルブランド「OPI」などで最大70億ドルの価値が見込まれ、関連業界と投資会社の双方が関心を寄せている。
業界ではユニリーバやヘンケルのほか、米日用品大手コルゲート・パルモリブ (N:CL)もスキンケア事業強化を狙って応札しそうだ、と関係者は述べた。
一方、投資会社としては、アドベントやブラックストーン (N:BX)、KKR (N:KKR)、CVCキャピタル・パートナーズ、BCパートナーズが買い手候補に浮上。関係者の1人の話では、シンベンも他社と共同での買収を検討中だという。
コティは来年半ばまでに売却手続きを完了する方針で、買い手候補との話し合いのためにクレディ・スイスをアドバイザーに起用している。