日経平均は反発。
前日の米国市場では、米中は部分合意に近づいているとの一部報道を受け、改めて米中の歩み寄り期待が再浮上し、主要株価指数はそろって反発した。
対ドルでの円の下落幅は大きくなく、1ドル=108円90銭前後と109円台を回復していないが、昨日までの2日間で400円近く下げていたこともあり、本日の日経平均は買い戻し先行の展開となった。
ただ、朝方の買い一巡後は上値が重くこう着感の強い展開となった。
大引けの日経平均は前日比164.86円高の23300.09円となった。
東証1部の売買高は11億5389万株、売買代金は2兆0375億円だった。
業種別では、国内での大型経済政策への期待から鉄鋼業が大きく上昇したのを筆頭に、海運業、金属業、鉱業などが上昇率上位となった。
一方、水産業、サービス業、陸運業、情報・通信などは下落率上位となった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%となった。
個別では、売買代金上位において、ソフトバンクG (T:9984)のほか村田製作所 (T:6981)、キーエンス (T:6861)、東京エレクトロン (T:8035)、SUMCO (T:3436)、太陽誘電 (T:6976)など電子部品セクターを中心とした上昇が目立った。
一方、任天堂 (T:7974)、トヨタ (T:7203)、資生堂 (T:4911)などは下落となった。
また、「ヒプノシスマイク」のTVアニメ化を決定したと発表したオルトプラス (T:3672)が9%超と大きく上昇し値上がり率上位に入った。
他方で、国内証券による投資判断の引き下げが観測されたガンホー (T:3765)が6%超、既存店売上高が9ヵ月連続で前年割れとなった串カツ田中 (T:3547)は7%超とそれぞれ下げ、値下がり率上位にランクインした。