[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米中通商合意を巡る楽観が支援した。
年間の上昇率はS&P総合500種とナスダック総合指数がともに2013年以降で最高となった。一方、ダウ工業株30種は17年以降で最高だった。19年は通商面での楽観やハト派的な金融政策、経済見通しの改善などが米国株の大幅上昇につながった。
この日はトランプ米大統領が、米中「第1段階」通商合意書の署名を来年1月15日にホワイトハウスで行うと表明したことで期待感が広がった。半面、イラクの首都バグダッドの米大使館周辺で暴力的な抗議デモが発生したことが重しとなった。
前日にはS&P500とナスダックが約4週間ぶりの大幅な下げとなったが、FTSEラッセルの世界市場調査担当マネジングディレクター、アレック・ヤング氏は、買われすぎていた米国株にとって前日の下げは良い調整となり、「持続的な上昇を支援する」との見方を示した。
商いはやや低調。米取引所の合算出来高は約59億9000万株と、直近20営業日の平均68億4000万株を下回った。
米国株式市場はあすの元日は休場となる。
月間の上昇率はダウが1.73%、S&Pが2.87%、ナスダックが3.56%。S&Pの12月の月間上昇率は10年以降で最大だった。
第4・四半期の上昇率はダウが6.02%、S&Pが8.55%、ナスダックが12.18%。年間ではダウが22.33%、S&Pが28.9%、ナスダックが35.24%。過去10年間ではダウが173.67%、S&Pが189.72%、ナスダックが295.42%だった。
この日、ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.81対1の比率で上回った。ナスダックでも1.64対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 28538.44 +76.30 +0.27 28414.6 28547.3 28376.4 (DJI)
4 5 9
前営業日終値 28462.14
ナスダック総合 8972.60 +26.61 +0.30 8918.74 8975.36 8912.77 (IXIC)
前営業日終値 8945.99
S&P総合500種 3230.78 +9.49 +0.29 3215.18 3231.72 3212.03 (SPX)
前営業日終値 3221.29
ダウ輸送株20種 10901.28 +26.70 +0.25 (DJT)
ダウ公共株15種 879.17 +3.76 +0.43 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1849.62 +5.23 +0.28 (SOX)
VIX指数 13.78 -1.04 -7.02 (VIX)
S&P一般消費財 986.29 +1.47 +0.15 (SPLRCD)
S&P素材 385.85 +2.88 +0.75 (SPLRCM)
S&P工業 687.60 +0.20 +0.03 (SPLRCI)
S&P主要消費財 646.97 +0.39 +0.06 (SPLRCS)
S&P金融 511.39 +1.49 +0.29 (SPSY)
S&P不動産 240.32 +1.52 +0.64
S&Pエネルギー 456.46 +3.07 +0.68 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1188.20 +3.54 +0.30 (SPXHC)
S&P通信サービス 181.64 +0.36 +0.20 (SPLRCL)
S&P情報技術 1611.17 +6.02 +0.37 (SPLRCT)
S&P公益事業 328.36 +1.69 +0.52 (SPLRCU)

NYSE出来高 8.47億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23455 - 185 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 23425 - 215 大阪比