[ラスベガス 8日 ロイター] - 米国の2大自動車業界団体である米自動車工業会(AAM)とグローバル・オートメーカーズは8日、統合すると発表した。業界が通商問題や排出規制などで大きな課題に直面していることが背景にある。
AAMは米国のゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)とフォード・モーター (N:F)、欧米連合のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)のほか、ドイツの主要メーカー、トヨタ自動車 (T:7203)などで構成。グローバル・オートメーカーズは、ホンダ (T:7267)や日産自動車 (T:7201)、現代自動車 (KS:005380)など日本と韓国のメーカーを中心に一部サプライヤーや仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ) (PA:PEUP)も加わっている。
ロイター通信は昨年10月、複数の自動車メーカー幹部の発言を引用した上で、両団体が数カ月間交渉を進め、統合を最終決定する方向で作業中だと伝えた。統合は先週、正式に発効した。
統合後の新団体名は「米自動車イノベーション協会(AAI)」で、米国で販売されている乗用車・小型商用車の99%近くを製造するメーカーが参加することになる。非加盟で最大のメーカーは米電気自動車(EV)大手のテスラ (O:TSLA)。 AAIの運営はグローバル・オートメーカーズ会長のジョン・ボゼラ氏が担う。
家電IT見本市CESで統合を発表するボゼラ氏はロイター通信に対し、「業界は劇的に変化しており、2地点の移動方法にとどまらず、その移動に活用される技術の面でも著しい変貌を遂げつつある。今は統合するべき時だ」と語った。
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