■会社概要ランドコンピュータは、独立系システムインテグレータとして歴史を重ね、2019年1月に創業48周年を迎えた情報サービス業界では珍しく学校法人を起源としている「こころできまる」を社是に、「1)顧客価値の創造と顧客満足度の追求を図り企業価値を高める2)次代を拓くプロフェッショナル集団として、情報技術のリーディングカンパニーとなる3)常に革新的企業文化風土を維持、継続する」を経営理念として事業を展開する学校法人を設立母体に持つことから、社員教育に熱心なことが特徴となっている従業員には、IT系だけでなく業務系の資格を取得するよう奨励しており、1人当たり平均3つ以上の資格を保持しているITと顧客業務の両方のスキルと知識を有することで、顧客満足度の高いシステム開発を可能にしている1. 沿革同社の歴史は、1)創業から経営基盤整備期、2)成長及び構造改革期、3)改革期以降、の3つのステージに区分できる1971年の創業から富士通
と(株)東京銀行(現(株)三菱UFJ銀行)のシステム開発で取引を開始し、銀行や保険などの金融システムの受託開発を中心に事業規模を拡大した1987年12月に(株)東洋情報システム(現TIS)経由でクレジットカードシステム分野に参入したほか、1990年10月には高島屋と業務請負基本契約を締結したことで百貨店向け流通システム分野への参入も果たし、ユーザ基盤を拡大した2010年4月から米Salesforce(セールスフォース・ドットコム)と協業し、クラウドコンピューティング・サービスを開始したほか、システムインテグレーション・サービスにおけるパッケージシステムの導入・アドオン開発業務をパッケージベースSI・サービスとして開始した2015年12月に東証2部に新規上場し、2018年5月に東証1部に指定替えとなった(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)