[ロンドン 13日 ロイター] - 英銀大手バークレイズ (L:BARC)は13日、ジェス・ステイリー最高経営責任者(CEO)と、未成年女性の売春をあっせんした罪などで起訴され公判前の勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告との過去のつながりについて、英金融規制当局が調査していると発表した。
バークレイズは、取締役会がステイリーCEOとエプスタイン被告の関係を巡るメディア報道を調査したと表明。金融行動監視機構(FCA)と健全性監督機構(PRA)が調査しているという。
バークレイズによると、取締役会はエプスタイン被告との関係についてステイリーCEOが率直に語っていると信じている。同CEOは2015年の就任以来、同被告と会っていないと語った。
ステイリーCEOは13日、記者団に対し、エプスタイン被告との関係を後悔していると表明。同被告との関係は米JPモルガン (N:JPM)に雇用されていた2000年に始まり、同行を去ってから次第に疎遠になって15年終盤に縁が切れたという。
同CEOは「私は彼をよく知っていると思っていたがそうではなかった。今となってはジェフリー・エプスタインと関わっていたことを深く後悔している」と述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は昨年、エプスタイン被告が過去、JPモルガンのプライベートバンキング事業を率いていたステイリー氏に「数十人」の富裕層の顧客を委託したなどと報じていた。
バークレイズの株価は13日午前の取引で3.4%下落した。
一方、バークレイズが発表した2019年の税引き前利益は前年比9%増の62億ポンド。同行がまとめたアナリスト予想平均の57億ポンドを上回った。投資銀行部門で債券トレーディングのリターンが堅調だった。