本日のマザーズ指数は、昨日に続き全面安商状となるなか、とりわけ下げがきつく、大幅に続落した。
前日の米国市場では、朝方は小幅上昇して寄り付いたものの、米疾病対策センター(CDC)が新型コロナウイルスの米国での流行を警告すると、投資家のリスク選好姿勢が一段と後退し大幅続落となった。
円相場も1ドル=110円台へと円高が進み、リスク回避の動きが鮮明となった。
こうした投資家センチメントが悪化している環境下においては、中小型株は流動性リスクが意識されるところもあり、東証1部市場の大型株などよりも下げがきつい展開となり、マザーズ指数は一時780ptを下回る場面もあった。
なお、売買代金は概算で954.34億円。
騰落数は、値上がり61銘柄、値下がり247銘柄、変わらず7銘柄となった。
個別では、買いの流れが続いたリアルワールド (T:3691)が28%超と2日連続でストップ高を演じた。
また、非開示だった20年12月期について営業損益0.5億円と黒字化予想を発表したアプリックス (T:3727)は14%超と上伸し、消費者が外出を控えることで食材宅配サービス需要が伸びるとの思惑からオイシックス (T:3182)も8%超と大幅に上昇した。
そのほか、フィードフォース (T:7068)、HENNGE (T:4475)、Amazia (T:4424)、Chatwork (T:4448)、AIinside (T:4488)などが値上がり率上位に入った。
一方、値下がり率上位には利益確定売りに押される銘柄が並んだ。
オンライン診療が広まるとの思惑から昨日大幅高となったMRT (T:6034)が12%安の大幅反落で値下がり率トップにランクインし、同様の背景からメドレー (T:4480)が11%安で同2位に並んだ。
そのほか、すららネット (T:3998)、プレシジョン・システム・サイエンス (T:7707)、AHCグループ (T:7083)、エクストリーム (T:6033)、インパクト (T:6067)などが値下がり率上位に入った。