日経平均は大幅に5日続落。
27日の米国市場でNYダウは大幅に6日続落し、1190ドル安と過去最大の下げ幅を記録した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界経済への悪影響に対する懸念が一段と強まった。
米長期金利が過去最低を更新し、東京市場では円相場が一時1ドル=108円台まで上昇。
日本株にもリスク回避的な売りが広がり、日経平均は430円安からスタートすると下げ幅を拡大し、引けにかけて20916.40円(前日比1031.83円安)まで下落する場面があった。
取引時間中に21000円を下回ったのは昨年9月5日以来となる。
大引けの日経平均は前日比805.27円安の21142.96円となった。
終値としても昨年9月5日以来の安値水準で、週間の下落幅は2243.78円に上った。
東証1部の売買高は24億2087万株、売買代金は4兆1288億円だった。
業種別では、全33業種がマイナスとなり、不動産業、情報・通信業、水産・農林業が下落率上位だった。
一方、空運業は比較的小幅な下げにとどまった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の98%、対して値上がり銘柄は2%となった。
個別では、ソフトバンクG (T:9984)が4%超、任天堂 (T:7974)や東エレク (T:8035)が5%超下落したほか、その他売買代金上位もソニー (T:6758)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)など軒並み軟調。
第1四半期決算が減益となったパーク24 (T:4666)や、一部証券会社の投資判断引き下げが観測されたユニチャーム (T:8113)なども大きく売られた。
また、オルトプラス (T:3672)などが東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、売買代金上位ではOLC (T:4661)が逆行高。
東京ディズニーランド・シーを明日から臨時休園すると発表したが、売り一巡後に切り返した。
2月既存店売上が2ケタ増収となったクスリのアオキ (T:3549)などドラッグストア株の上げが目立ち、ゲオHD (T:2681)なども巣ごもり消費拡大への思惑から買われた。
また、増配や自社株買い実施を発表した長谷工 (T:1808)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。