[4日 ロイター] - 米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE) (N:GE)は4日、2020年通期の利益およびキャッシュフロー予想を据え置く一方、第1・四半期のキャッシュフローは新型コロナウイルスの感染拡大により3億─5億ドルの打撃を受けるとした。
また、新型ウイルスが中国の経済活動や世界的な供給網に影響を及ぼしているため、第1・四半期の営業利益も2億─3億ドル押し下げられる見込みとした。

同社は今年1月、20年の1株当たり利益見通しが0.50─0.60ドル、キャッシュフローが20億─40億ドルになると予想。アナリストのキャッシュフロー予想は27億7000万ドル。カルプ最高経営責任者(CEO)は、米ボーイング (N:BA)の旅客機「737MAX」の運行停止により、第1・四半期のフリーキャッシュフローがマイナス20億ドルになるとしていた。
ウィリアム・ブレアのアナリスト、ニコラス・ヘイマン氏は「非常に保守的な見通しだ。GEは多くの逆風に対応しており、基本的にはあらゆることを切り抜けられる」と述べた。
GE株価は寄り前取引で2%高の11.10ドル。1月に第4・四半期決算を発表した後からは約16%下落している。