[17日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は17日、新型コロナウイルスの感染拡大で米経済は2001年9月11日に発生した同時多発攻撃後のような緩やかなリセッション(景気後退)に陥るとの見方を示した。ただ、こうした自身の基調的な見方に対する不確実性は大きいと述べた。
カシュカリ総裁はCNNインターナショナルに対し、新型ウイルスの感染拡大は短期間で「米国の経済危機」に発展する恐れがあると指摘。ウイルスの封じ込めに向け取られている厳しい措置で苦境にさらされている企業が雇用を保全できるよう、財政政策当局者は措置を打ち出す必要があるとの考えを示した。
その上で、新型ウイルスの感染拡大は深刻な経済的な影響を伴う長期的な危機になる恐れがあると指摘。これは銀行危機ではなく、公衆衛生を巡る危機であるとしながらも、最悪の結果を回避するために過剰に対応することが正しい対策となるとの考えを示した。