日経平均は反落。
148.76円安の19349.74円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えた。
先週末の米国市場が祝日で休場だったこともあり、手掛かり材料に欠ける相場展開だった。
また、週明けは欧州などが祝日となるため参加者は限られており、朝方は米株先物の弱い値動きを受けて、売り優勢の展開となった。
ただし、前場半ばに一時19202.33円まで下げた後は、前引けにかけてじりじりと下げ幅を縮めている。
東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。
セクターでは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、日量970万バレル削減で合意が成立したことを受けて、鉱業が上昇率トップ。
その他、医薬品、水産農林、不動産、空運、繊維がしっかり。
半面、鉄鋼、海運、倉庫運輸、非鉄金属、建設、金属製品、証券が冴えない。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ (T:9983)、リクルートHD (T:6098)、東エレク (T:8035)、ファミリーマート (T:8028)、ファナック (T:6954)が軟調。
一方で、武田 (T:4502)、アステラス薬 (T:4503)、富士フイルム (T:4901)が下支え。
日経平均は一時300円近く下げる局面もみられたが、テクニカル的には5日線が支持線として意識される格好から下げ渋る流れとなった。
また、後場は日銀のETF買い入れも意識されやすく、前引けにかけて下げ幅を縮めた面もありそうだ。
ただし、指数インパクトの大きいファーストリテ、リクルートHD、東エレクなどの弱さをみると、ETF買い入れによる押し上げ効果も限られてしまいそうである。
もっとも、物色の流れとしては新型コロナウイルスに関連した銘柄への資金シフトが続いており、やや日替わり的な物色にもなりつつあるが、循環的な物色は続きそうである。
また、直近で急伸している銘柄等は、目先的には利食いが出やすいだろうが、需給状況が改善していることもあり、押し目拾いの買いも入りやすいだろう。