日経平均は3日続伸。
2日の米国市場でNYダウは続伸し、267ドル高となった。
新型コロナウイルスの流行が鎮静化しつつあること、経済活動の再開やワクチン・治療薬の開発が進んでいることで先行きへの期待が相場を押し上げた。
リスク選好的な動きから円相場は一時1ドル=108円台後半まで下落し、本日の日経平均はこうした流れを好感して323円高からスタート。
朝方には22818.87円(前日比493.26円高)まで上昇する場面があったが、買い戻しが一巡すると利益確定の売りも出て上値の重い展開だった。
大引けの日経平均は前日比288.15円高の22613.76円となった。
東証1部の売買高は15億5248万株、売買代金は2兆7736億円だった。
業種別では、輸送用機器、非鉄金属、ゴム製品が上昇率上位だった。
一方、電気・ガス業、食料品、パルプ・紙が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の54%、対して値下がり銘柄は41%となった。
個別では、ファーストリテ (T:9983)が3%近く上昇し、日経平均を約64円押し上げた。
5月の国内「ユニクロ」既存店減収率が縮小し、ポジティブに受け止められた。
トヨタ自 (T:7203)など自動車株の堅調ぶりが目立ち、日産自 (T:7201)は7%超の上昇。
円安進行や世界的な自動車販売の回復期待が追い風となり、一部証券会社による各社目標株価の引き上げも観測された。
その他売買代金上位では東エレク (T:8035)、キーエンス (T:6861)などがしっかり。
三菱UFJ (T:8306)などのメガバンク株は小幅に上昇。
また、DLE (T:3686)やWSCOPE (T:6619)はストップ高を付け、東証1部上昇率上位に並んだ。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が利益確定売りに押され5日ぶりに反落。
このところ値を上げていた中小型株に利益確定の売りが出たほか、今期業績予想を下方修正したanfac (T:7035)は東証1部下落率トップとなった。