日経平均は4日続伸した。
前日の米株式市場では、中国の好調な経済指標や米国の5月経済指標が予想を上回ったとからV字型回復への期待が高まり、また、米国政府が第4弾の経済支援策を検討中との報道も好感され、NYダウなどは引けにかけて上げ幅を拡大した。
本日の東京市場ではこの流れを引き継ぎ、日経平均は上昇してスタートした。
為替が一時1ドル109円台に乗せるなど円安進展も相場をけん引した。
ただ、節目の2万3000円を目前とした水準では、高値警戒感から利益確定売りが出やすく、上げ幅を縮小して前場を終えた後、後場にはマイナスに転じる場面もみられた。
しかし、22500円付近まで下げてからは昨日と同様、下値を拾う動きもみられ、その後はじり高基調となった。
大引けの日経平均は前日比81.98円高の22695.74円となった。
東証1部の売買高は15億1632万株、売買代金は2兆6913億円だった。
セクター別では売り買いが拮抗し、東証33業種中19業種がプラス、上昇率上位にはパルプ・紙、食料品、精密機器、保険業などが並んだ。
一方、鉱業、空運業、石油・石炭製品、鉄鋼、海運業などが下落率上位となった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の47.5%、対して値下がり銘柄は47.3%であった。
個別では、想定以上に好調な需要継続で業績予想を上方修正した内田洋行 (T:8057)ストップ高まで買われたほか、一転黒字への大幅上方修正がサプライズとなった藤久 (T:9966)もストップ高となった。
また、乏しい減配懸念や割安感から国内証券が格上げした三菱UFJ (T:8306)、国内での高付加価値戦略の奏効などを見込んだ国内証券によって格上げされたヤクルト (T:2267)、前期収益予想上方修正したスカパーJ (T:9412)なども上昇となった。
東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、ソニー (T:6758)、トヨタ (T:7203)、任天堂 (T:7974)、三菱UFJ、キーエンス (T:6861)、東エレク (T:8035)、村田製 (T:6981)などが上昇した。
他方で、武田 (T:4502)やファナック (T:6954)、日産自 (T:7201)、OLC (T:4661)などは下落した。