日経平均は7日ぶり反落。
8日の米国市場ではNYダウが461ドル高と6日続伸し、ナスダック総合指数は過去最高値を更新した。
前週末に発表された5月雇用統計やニューヨーク市の活動再開などを受け、景気回復への期待が一段と高まった。
ただ、米長期金利の低下とともに為替相場が円高方向に振れ、本日の日経平均は42円安からスタート。
前日に節目の23000円台を回復したことで、高値警戒感から朝方に22933.14円(前日比244.96円安)まで下落する場面もあったが、アジア株の堅調推移などが支援材料となり下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比87.07円安の23091.03円となった。
東証1部の売買高は15億2158万株、売買代金は2兆5070億円だった。
業種別では、鉄鋼、海運業、非鉄金属が下落率上位だった。
一方、電気・ガス業、保険業、食料品が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の56%、対して値上がり銘柄は39%となった。
個別では、三菱UFJ (T:8306)、三井住友 (T:8316)などのメガバンク株やトヨタ自 (T:7203)などの自動車株がさえない。
日産自 (T:7201)は前日までと一転して売りがかさみ、5%近い下落となった。
東エレク (T:8035)など半導体関連株の軟調ぶりも目立ち、アドバンテス (T:6857)は4%近い下落。
また、朝日放送HD (T:9405)やマイネット (T:3928)が東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG (T:9984)とファーストリテ (T:9983)は揃って堅調で、ソニー (T:6758)や任天堂 (T:7974)は小幅に上昇した。
LIXILビバ (T:3564)の買収報道が伝わったアークランド (T:9842)、ウイルス対策用オゾン発生器を発売したクオールHD (T:3034)、5月の仲介契約件数が急回復したオープンハウス (T:3288)などは急伸。