[17日 ロイター] - ビデオ会議サービスを運営する米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (O:ZM)は17日、通信データを暗号化し、利用者の端末でのみ閲覧できる「エンド・ツー・エンド」の暗号化技術を無料ユーザーも使えるようにすると明らかにした。
当初は有料プランの利用者向けに提供する計画だったが、外部侵入による会議への迷惑行為を防ぐため、電話番号を登録した全てのユーザーが使えるようにする。7月から「テスト版」が試せるという。
ズームは、無料でビデオ会議が開ける手軽さから、新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務を強いられている人などの利用が急増した。ただ、プライバシー保護やセキュリティーに関する問題が指摘されていた。
こうした事態を受けてズームは、4月にマイクロソフト (O:FB)の元最高セキュリティ責任者(CSO)アレックス・スタモス氏を起用し、セキュリティー対策の強化を進めていた。