[パリ 28日 ロイター] - 「プジョー」を傘下に持つ仏自動車グループ、PSA (PA:PEUP)が発表した上期決算は、新型コロナウイルスのパンデミックで売上高が減少したものの、黒字を確保した。
6月に販売が急回復し、7月もその基調を維持しているという。タバレス最高経営責任者(CEO)は上期末時点の受注は非常に良かったと説明した。
PSAは2019─21年の自動車部門の平均利益率目標の4.5%超を据え置いた。
上期の売上高は34.5%減の251億2000万ユーロ(294億7000万ドル)。自動車部門の調整後営業利益率は3.7%で、2019年末の8.5%から低下した。
純利益は5億9500万ユーロ。前年同期の18億3000万ユーロから減少したが黒字を確保した。
PSAはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)と経営統合で合意している。
タバレスCEOはアナリストらに対し、FCAとの合併は2021年第1・四半期に完了する方向で進んでいると説明した。
欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は今月、合併計画に関する調査を、要求した情報が提出されるまで一時停止すると発表した。[nL3N2ET3SW]
合併を実現するために何らかの譲歩をする可能性があるかとの質問に、タバレスCEOは必要なら対応することになると答え、欧州委との協議にはオープンマインドで臨む姿勢を維持していると述べた。