[フランクフルト 5日 ロイター] - 独高級自動車メーカー、BMW (DE:BMWG)が5日発表した第2・四半期決算は、EBIT(利払い・税引き前損益)が6億6600万ユーロ(7億8700万ドル)の赤字になった。ロックダウン(都市封鎖)で販売が落ち込んだ。通期では黒字を見込むとしている。
中国などで販売が回復し始めたが、新型コロナウイルス感染症の流行で失われた販売を補うには不十分との見方を示した。
また見通しは新型コロナ第2波の影響を考慮せず、主要市場でリセッション(景気後退)が長引いたり深まったりしないと想定していると説明した。
BMWの株価は3%安。一部のアナリストからは第2・四半期の損失額が予想以上に大きかったとの声が聞かれた。
自動車部門の第2・四半期EBIT利益率はマイナス10.4%に落ち込んだ。前年同期はEBITが22億ユーロの黒字、利益率はプラス6.5%だった。
自動車販売台数は48万5464台と前年同期比25%減少した。
オリバー・ツィプセ最高経営責任者(CEO)は声明で、通年のEBIT利益率は引き続き0─3%を目指すと表明した。
ジェフリーズのアナリスト、フィリップ・フーショワ氏はこの目標について、第2・四半期決算は予想を下回ったが、下半期の健全な回復を示唆していると述べた。