日経平均は小幅反落。
8月31日の米国市場でNYダウは反落し、223ドル安となった。
米中対立への懸念が強まったが、一方で連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて長期金利の低下とともにハイテク株が上昇。
ナスダック総合指数は過去最高値を更新した。
本日の日経平均は前日に一時400円を超える上昇となった反動もあり、NYダウ同様に利益確定売り優勢で50円安からスタート。
ただ、値がさグロース(成長)株の一角や商社株が買われたことなどから下値も堅く、前日終値を挟み方向感に乏しい展開となった。
大引けの日経平均は前日比1.69円安の23138.07円となった。
東証1部の売買高は10億2769万株、売買代金は1兆8612億円だった。
業種別では、その他製品、精密機器、卸売業が上昇率上位だった。
一方、陸運業、水産・農林業、倉庫・運輸関連業が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の42%、対して値下がり銘柄は54%となった。
個別では、任天堂 (T:7974)、三菱商事 (T:8058)、エムスリー (T:2413)が3%を超える上昇。
任天堂などは米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、商社株は米投資会社バークシャー・ハザウェイによる株式保有をはやした買いが続いたようだ。
その他では東エレク (T:8035)が堅調で、ソニー (T:6758)やファーストリテ (T:9983)は小じっかり。
中小型株ではチェンジ (T:3962)が賑わい、PRTIMES (T:3922)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
一方、KDDI (T:9433)、ソフトバンク (T:9434)、NTTドコモ (T:9437)といった通信株が前日に続き軟調。
ソフトバンクG (T:9984)も売り優勢で、トヨタ自 (T:7203)は小安い。
キヤノン (T:7751)は一部証券会社の目標株価引き下げを受けて4%の下落となった。
また、決算発表の内田洋行 (T:8057)などが東証1部下落率上位に顔を出した。