[東京 10日 ロイター] - ジャパンディスプレイ(JDI) (T:6740)は10日、2020年4─6月期の連結業績が70億円の営業損失になったと発表した。構造改革に伴う固定費などの削減で、営業損失幅は前年同期の271億円から縮小した。
新型コロナウイルスの影響による需要減で在庫が増加し、売り上げ原価低減の効果もあった。主力製品であるスマートフォンや車載向けディスプレーの需要が低迷し、売上高は前年比2.7%減の879億9900万円となった。
純損失は163億円と、前年の789億円から縮小した。
21年3月期通期の予想はレンジで示し、売上高が前年比15―25%減の3780億1700万円―4284億1900万円になる見通しとした。営業損益予想は開示しなかった。リフィニティブがまとめたアナリストによる通期営業損益予想の平均は185億円の赤字。
4―6月期に大幅に減少した車載向け販売は7―9月期からの改善を見込み、スマートフォン向けは「下期の需要を要注視」としている。
7―9月期の業績予想は、売上高が1100―1200億円(前年同期は1473億円)、営業損益が30億円の赤字─ゼロ(同81億円の赤字)とした。インターネットで会見した菊岡稔社長は「さらなる努力を加えて極力、上積みを図りたい」と述べた。
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