[北京 14日 ロイター] - 中国の安邦保険集団は14日、解散・清算の手続きを中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)に申請すると発表した。かつて積極的な企業買収で急成長した同社の歴史に幕を閉じることになる。
中国政府は一部の民間企業が大規模な合併・買収(M&A)を繰り返していた状況を受け、金融リスクを抑えるための取り組みの一環として2018年2月に安邦保険を公的管理下に置いた。
元会長の呉小暉氏は、詐欺や横領の罪で18年の禁錮刑を言い渡された。規制当局は呉氏の「違法な活動による損失を抑える」ため、安邦の保有する銀行や保険部門、海外のホテルなどの資産の売却を急いだ。
銀保監会は今年2月に安邦保険の管理を終了したと発表し、新設した受け皿会社「大家保険」が近く、戦略的投資家を迎える決定を下すとしていた。