[ワシントン 28日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は28日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)が排ガス規制の順守について限られた内部点検しか行っていなかったことを開示せず、投資家の誤解を招いたとして罰金950万ドルを支払うと明らかにした。FCAはコメントを控えた。
同社は2019年1月、違法なソフトウエアを使い、ディーゼル車の排ガス試験の結果を操作していたことに関し、米司法省やカリフォルニア州大気資源局(CARB)と約8億ドル相当の和解案で合意した。
FCAは今年7月、ディーゼル車の基準値を超えた排ガスをめぐり司法省による捜査を受けており、解決に向け協議中だと公表していた。