[東京 1日 ロイター] - 東京証券取引所の宮原幸一郎社長は1日午後、システム障害で売買を終日停止したことについて「市場を預かる者として責任を痛感している」と謝罪した。経営責任については、原因究明と再発防止に取り組んだ上で明確にする考えを示した。2日には取引を再開する方針。
東証によると、原因は株式取引システムの「アローヘッド」の設備の故障。会見に同席した東証の横山隆介常務は、システム障害の根本要因は現時点で不明とした。システムを開発したのは富士通 (T:6702)だが、宮原社長は「市場運営者としての責任は、全面的にわれわれにある」と語った。
1日に受けた注文はすべてキャンセルとなり、取引再開後に改めて受け付ける。投資家から補償を求められた際の対応について聞かれた宮原社長は、明確な回答を避けた。
東証は、2日の市場再開に向け、1日中にハードの交換とシステムの再立ち上げを行うとしている。1日午後7半ごろに、2日の市場再開めどを通知するという。宮原社長は「明日は通常通り(売買を)再開できるよう準備を進める」と語った。
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(杉山健太郎 編集:山川薫)