本日のマザーズ市場では、比較的強い値動きが続いているデジタル化関連銘柄や直近の好決算株、材料株を中心に買い優勢となった。
政府・与党が2021年度税制改正でデジタルトランスフォーメーション(DX)推進企業の優遇策を検討するとの報道などから、関連銘柄への期待が改めて高まった。
ただ、売買代金はマザーズ指数が2018年高値を上回った前週に比べ減っており、短期の値幅取りを狙った物色の一部は東証1部銘柄に向かったようだ。
なお、マザーズ指数は続伸、売買代金は概算で2282.10億円。
騰落数は、値上がり148銘柄、値下がり176銘柄、変わらず4銘柄となった。
個別では、時価総額上位のフリー (T:4478)が一時急伸。
クラウド会計ソフトを手掛け、政策の恩恵が期待されたようだ。
ただ、節目の1万円に乗せた後は利益確定の売りが出て伸び悩んだ。
その他時価総額上位ではメルカリ (T:4385)が小幅に上昇する一方で、ラクス (T:3923)は14%近い上昇で上場来高値を大きく更新した。
また、メディカルN (T:3645)がストップ高を付け、上昇率トップとなった。
一方、BASE (T:4477)などが軟調で、AIinside (T:4488)は小幅に下落。
トヨクモ (T:4058)など直近IPO(新規株式公開)銘柄の一角の下げが目立った。
また、GNI (T:2160)は新薬開発の今後の見通しを受けた売りが続き、連日のストップ安となった。