[ロンドン 2日 ロイター] - 米俳優ジョニー・デップさん(57)が元妻への家庭内暴力(DV)を報じた英大衆紙「ザ・サン」の発行元を訴えた裁判で、ロンドンの高等法院は2日、度重なる暴力行為で元妻が命の危険にさらされたと認定し、デップさんの訴えを退けた。
サン紙は2018年、デップさんが元妻で女優のアンバー・ハードさん(34)に暴力を振るっていた「DV夫」だったと報道。デップさんが名誉毀損に当たるとして、サン紙の発行元であるニューズ・グループ・ニュースペーパーズと記者1人を提訴していた。
判事は報道内容が「おおむね真実」と認定し、名誉を毀損されたというデップさんの主張は認められないと指摘。ハードさんの30歳の誕生日パーティーの後や目にあざができた事件など、12件の暴行について事実と判断した。
デップさんの弁護士は、判決について「困惑するほど不条理だ」とし、控訴する考えを示した。