本日のマザーズ指数は、米国ナスダック市場が下落したことや、寄り付き前のマザーズ先物がマイナスで取引を開始した流れを引き継ぎ反落でスタートした。
寄り付き後は、昨日にファイナンスを発表した、時価総額上位のJMDC (T:4483)や、アンジェス (T:4563)が株式の希薄化懸念から下落したことが相場の重しとなり、マザーズ指数は下げ幅を拡大。
また、行政や企業のデジタル化が、コロナワクチン開発の進展で遅延するとの思惑から、時価総額上位のAIinside (T:4488)や弁護士ドットコム (T:6027)などデジタル化関連銘柄が大幅安したこともマザーズ市場の下げを加速させた。
そのほか、時価総額上位のメルカリ (T:4385)やBASE (T:4477)など巣籠り関連も下落したことも相場の売り圧力となった。
これらのことから、マザーズ指数は一時86.46pt下落し、本日の安値付近で取引が終了となった。
なお、旅行関連株が軒並み高となったが、指数への寄与度が小さく相場を押し上げるには至らなかったもようだ。
マザーズ指数は反落、売買代金は概算で2648.45億円。
騰落数は、値上がり85銘柄、値下がり241銘柄、変わらず5銘柄となった。
個別では、ファイザーのコロナワクチンの開発進展で旅行需要回復への思惑からベルトラ (T:7048)がストップ高となった。
また、マイクロニードルのアプリケータに関して日本で特許査定を発表したメドレックス (T:4586)は9%を超える上昇となった。
そのほか、アズーム (T:3496)、アドベンチャー (T:6030)、旅工房 (T:6548)が高い。
一方、250万株の公募売り出しを発表したJMDCが株式の希薄化懸念で16%を超える下げとなり、第3者割当増資で2447万株を発表したアンジェスも同じく7%を超える下げとなった。
また、ワクチン開発の進展でEC需要の早期減退の思惑からBASEが13%を超える下げとなた。