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東宝、営業利益予想を上方修正 「鬼滅」の貢献織り込み

発行済 2021-01-12 15:11
更新済 2021-01-12 16:00
© Reuters. 東宝、21年2月期の営業利益予想を上方修正 「鬼滅」が貢献

[東京 12日 ロイター] - 東宝は12日、2021年2月期の営業利益予想を前年比64.1%減の190億円に上方修正したと発表した。10月公開の人気アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が記録的なヒットとなり、興行成績を伸ばし続けていることを織り込んだ。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は211億円。

1月7日に東京など1都3県に緊急事態宣言が発令されたが、昨年4月の緊急事態宣言時に映画館や劇場で営業休止したことに比べ、今回は一部の営業制限にとどまるとして「影響は限定的」としている。純利益予想は同61.8%減の140億円に上方修正した。

年間配当予想は1株あたり35円で変更していない。

20年3月─11月の営業利益は前年同期比59.9%減の171億円だった。「鬼滅」などのヒットで回復基調にあるが、4─5月の全国での休館や、感染予防措置として間隔を確保して座席販売したこと、洋画の期待作が公開延期や配信限定になったことなどで、映画館入場者数は前年同期比で半減となった。

休業期間中の人件費などを特別損失、雇用調整助成金を特別利益に計上。純利益は同61.9%減の112億円だった。

*内容を追加しました。

(平田紀之 編集:青山敦子)

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