[東京 4日 ロイター] - ソフトバンクは4日、21年3月期の連結営業利益(国際会計基準)予想を前年比6.4%増の9700億円に上方修正したと発表した。実現すれば過去最高を更新する。法人事業でのテレワーク需要の増大によるソリューション売り上げ増やヤフー事業でのeコマース取扱高の増加、スマートフォン契約数の増加などが背景にある。
IBESがまとめたアナリスト15人のコンセンサス予想では、21年3月期通期の連結営業利益の平均値は9483億円。
売上高予想は同4.9%増の5兆1000億円、純利益予想は同3.6%増の4900億円にそれぞれ上方修正した。いずれも過去最高となる。
20年4─12月期の営業利益は前年同期比5.8%増の8415億円だった。全セグメントが増収・増益で、3四半期累計として過去最高となった。法人事業のセグメント利益は、前年同期比2割増で、ヤフー事業とともに成長をけん引。テレワーク需要増でスマホ契約やクラウド、セキュリティーサービスが伸びた。
消費者向けは、携帯電話の割引施策の実施や格安ブランドの契約数増で平均単価が下落し、モバイル売り上げが0.6%減少した。一方、ブロードバンドや電気が伸びた。流通事業では行政の大型プロジェクトを受注した。
*内容を追加しました。
(平田紀之)