[東京 10日 ロイター] - ENEOSホールディングスの田中総一郎・常務執行役員は10日の決算会見で、今夏に開催が予定されている東京五輪・パラリンピックが中止や延期となっても、決算上、直接大きな影響が出ることはないと述べた。
同社の子会社のENEOSは、東京2020のゴールドパートナーになっている。
田中常務は五輪について「世界的な新型コロナの感染状況を注視しつつ、安心・安全な大会として開催できることを、組織委員会にはあらゆる角度から検討してもらいたい」と述べた。
その上で、同社の決算への影響については「中止や延期、開催で直接的に大きな影響が出ることはない。開催された場合は、間接的にプラスがある」とした。
また、組織委員会の森喜朗会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言したことについては、人権の尊重や国際オリンピック委員会(IOC)のジェンダー平等の観点からも「極めて遺憾であり残念だ」と述べた。
(清水律子)