[11日 ロイター] - 英製薬会社アストラゼネカは11日、オックスフォード大学と共同開発した新型コロナウイルスワクチンの生産量を4月までに月間2億回分以上に倍増させると発表した。年間では30億回分の生産を目標に掲げている。
また、3月末までに米国で行われた臨床試験のデータが得られそうだとし、南アフリカ型変異株による死亡や重症化に対して比較的良好な有効性が示されると確信していると述べた。
ソリオ最高経営責任者(CEO)は電話会議で、同社製ワクチンが「完璧かと問われれば完璧ではないが、素晴らしいものだ。2月に1億回分を生産する企業は他にはない」と指摘。「数千人の命を救うために日々取り組んでいる」とした。
この日発表された2020年第4・四半期の売上高は70億1000万ドルで、同社が集計したコンセンサス予想(68億1000万ドル)を上回った。2021年の売上高は10%台前半の伸びを予想した。
昨年は新型コロナワクチンを開発したほか、希少疾患医薬品分野の強化に向け米アレクシオンを390億ドルで買収した。
2021年のコア1株利益を4.75─5.00ドルと予想した。通期予想にはコロナワクチンに関連した影響は含まれていない。またワクチンの売上高は第1・四半期から別建てにする方針を示した。
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