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英スタンチャート、2020年通年は57%減益 貸倒引当金が増加

発行済 2021-02-25 15:29
更新済 2021-02-25 15:36
© Reuters. 英スタンチャート、2020年通年は57%減益 貸倒引当金が増加

[香港/ロンドン 25日 ロイター] - 英銀行大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が発表した2020年通年の利益は57%減少し、アナリスト予想に届かなかった。新型コロナウイルス感染拡大に伴う貸倒引当金の積み増しが収益を圧迫した。

20年の税引前利益は16億1000万ドルで、19年の37億1000万ドルから減少し、同行がまとめたアナリスト予想の平均(18億5000万ドル)も下回った。

新型コロナの影響で貸倒引当金は2倍以上に拡大し、23億ドルに達した。大半は上期に計上した。

同行は1株0.09ドルの配当と2億5400万ドルの自社株買いを発表。株主への還元はイングランド銀行(英中央銀行)が大手銀に容認している規模の上限となる。

英中銀は昨年、大手銀行に対して、新型コロナ危機対応に備えるため、配当と自社株買いを一時見合わせるよう要請した。

スタンチャートのホセ・ビニャルス会長は当局への提出文書で、有形自己資本利益率の10%目標達成に向けて戦略を進め、今後通年配当を段階的に増やす計画だと説明した。

利益率の尺度として注目されている有形自己資本利益率は、3%から23年までに7%に上昇するとしている。

世界的な低金利の影響で、21年の収入は20年とほぼ同水準になるとの見通しを示した。

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