[香港 23日 ロイター] - 中国のインターネット検索大手百度(バイドゥ)が23日、香港証券取引所に上場したが、公開価格(252香港ドル)と変わらずで終了した。これまで香港上場銘柄は初日に大幅上昇するパターンが続いていたが、さえないスタートとなった。
百度はすでに米ナスダックに上場。香港でのIPOでは31億米ドルを調達した。
米との重複上場企業の取引初日としては、昨年9月のヤム・チャイナ・ホールディングス(5.3%下落)以来の低調な滑り出しとなった。
ライトストリーム・リサーチのアナリストは、重複上場銘柄の上場初日のパフォーマンスは、概して初上場銘柄に比べて劣るとした上で、百度については投資家が将来の成長・多様化計画を懸念していると指摘。「市場が、百度のクラウド、その他の事業戦略を正当に評価し包括的インターネット銘柄と見なすには数四半期要するだろう」と述べた。
今年の香港での株式売却による資金調達額は314億ドルで、前年同期の86億ドルを大きく上回っており、投資家にIPO疲れの症状が出てきているのではないかとの懸念も聞かれる。