[デトロイト 24日 ロイター] - 米自動車メーカー最大手のゼネラル・モーターズ(GM)は昨年、新型コロナウイルス流行に伴う打撃および世界的な半導体不足にもかかわらず、サプライヤーとの関係を強化した。24日に公表された年次の北米調査で明らかになった。
コンサルティング会社プラントモランによる年次の「ワーキング・リレーションズ・インデックス」によると、GMのスコアは20ポイント改善し、289となった。ともに小幅上昇となった上位2社のトヨタ自動車の347ポイント、ホンダの316ポイントに近付いた。( https://
この調査はサプライヤーと顧客との信頼やコミュニケーションを測っており、より良い価格決定、サプライヤーの投資意欲や自動車メーカーとの新技術共有意欲につながる指数とみられている。
プラントモランの担当者は「この1年間、業界は厳しい試練を経たが、自動車メーカー6社のうち4社が前向きな結果となったことは多くの点で驚きだった。通常、危機は確立された関係を改善する時期ではない(ためだ)」と指摘した。
GMのグローバル調達部門バイスプレジデント、シルパン・アミン氏は、今回の結果はサプライヤーとの関係強化に向けた自社の取り組みを示していると指摘。発表文で「これは多くの重要な利点を提示している。利点には、サプライヤーによる新技術への投資意欲とともに、GMと供給基盤の双方にとっての業績向上を含んでいる」とした。
米フォード・モーターのスコアは15ポイント低下の249。現在は仏PSAと合併してステランティスとなったフィアット・クライスラー(FCA)は28ポイント低下の170となった。
日産自動車は21ポイント改善の211。
米電気自動車(EV)大手テスラはプラントモランの調査に参加していない。
プラントモランによると、調査は2月半ばから4月半ばにかけて実施。自動車メーカー6社の年間調達のほぼ半分を占めるサプライヤー479社の販売員728人から回答を得た。