[香港 14日 ロイター] - 香港政府は13日、中国製薬大手の上海復星医薬集団からドイツのバイオ医薬品企業ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンを購入するに当たり、上海復星医薬にも他の第三者にも、個人情報の収集を認める条項は含まれていないことを明らかにした。
上海復星医薬は、台湾のハイテク企業2社とのワクチン交渉で医療記録へのアクセスを求めていた。ただ関係筋によると、最終契約書ではその条項は含まれなかったという。
上海復星医薬は中国本土、香港、台湾におけるビオンテックの販売代理店を務めている。
香港政府は13日遅くに声明を発表し、契約には「上海復星医薬および他のいかなる第三者にも、ワクチン接種者の個人情報を収集・使用する権限を与える条項はない」とし、香港政府は個人情報の保護を常に重要視しており、ワクチン接種プログラムでは個人情報の収集と使用に関する厳格なガイドラインと手順があると付け加えた。