[15日 ロイター] - 米フェイスブックは15日、イランのハッカーグループが主に米軍関係者や防衛・航空宇宙関連企業の従業員を対象とするサイバースパイ活動の一環として運営する約200のアカウントを削除したと発表した。
フェイスブックによると、このハッカーグループは複数のソーシャルメディアで架空の人物に成り済まし、防衛・航空宇宙関連企業の従業員や人材採用担当者を装ってターゲットに接触。時には数カ月かけて信頼関係を築き、他のサイトに誘導して悪質なリンクをクリックさせ、スパイ活動を行うマルウェアを端末に感染させていたという。
ハッカーグープは2020年半ば以降に主に米国人をターゲットとしたほか、英国や欧州の一部の人々も標的にしていた。ターゲットとなった従業員が勤める企業名は明かさなかったが、フェイスブックのサイバースパイ活動調査責任者は標的となった「200人未満の個人」に通知したと述べた。