ボーイング(BA)は、スピリット・エアロシステムズ(SPR)の買収提案を更新し、買収資金を現金ではなく自社株で調達することを示唆した。
この報道によると、ボーイングはSPRの価値を1株あたり35ドルと見積もっており、買収総額はおよそ40億8000万ドルとなる。この試算は、ロイターが報じた5月7日時点のスピリット・エアロシステムズの株式数に基づいている。
スピリット・エアロシステムズの株価は火曜日の市場開始前に3％以上下落し、ボーイングの株価は1.3％下落した。
もともとボーイングと、ボーイングが20年前に設立した航空機ボディ製造会社であるスピリットは、現金での支払いを含む最終合意に近づいていた。しかし、ボーイングは今回、自社株を中心とした提案に修正した。
この交渉には、ボーイングがスピリットのボーイング向け部品製造部門の約3分の2を買収する計画も含まれていた。取引の条件として、スピリット・エアロシステムズは、ボーイングのライバルであり、スピリットの売上の約20％を占めるエアバス向け部品を製造する事業部門を売却する。
提案された1株当たりの株価は、スピリット社の月曜日の終値から6％近く上昇し、ボーイング社がスピリット社を買収するというニュースが公開される前の最後の取引日である2月29日の終値からは22.4％の上昇となる。
「追加情報を待っているところだが、1株あたり35ドルの提案は、両社にとって公正な合意だと考えている。
「一株あたり35ドルの提案では、市場価値は41億ドル近くになる。ボーイングの月曜終値の株価が179.10ドルであることを考えると、ボーイングはスピリットの全株式を購入するために、約2270万株の自社株を発行する必要がある（これは既存株を約4％希薄化させる）。負債については、より有利な金利での借り換えや買収完了後の返済を想定している」とアナリストはさらに説明した。
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