バンク・オブ・アメリカは2日のリポートで、マイクロソフト（MSFT）株の目標株価を480ドルから510ドルに引き上げ、同社のクラウドサービスAzureの好調な業績と新機能Copilotの最初の成功を指摘した。
アナリストは、「販売代理店からのフィードバックによると、第3四半期は堅調に推移している」と述べ、7月30日に発表される2024会計年度第2四半期決算を前に、マイクロソフトのパートナーの大半が予想を上回る売上高を報告しているとしている。
この分析では、Azureの継続的な好調が強調されており、Azureの売上高は前年同期比で31.5％増加し、人工知能ワークロードがこの成長に8％貢献すると予測している。
これは、事前予想の30.5％増を上回る。アナリストは、Productivity and Business Processes（PBP）部門について、Commercial Office部門の微増とE3/E5プレミアム・サブスクリプション・プランの堅調な販売に起因する1億ドルの追加収益を見込んでいる。
また、Office 365の業績もマイクロソフトの増収の重要な要因と認識されている。アナリストらは、Copilotへのアップグレードの初期販売が成功したことに加え、プレミアムE5サブスクリプションプランの好調な販売が継続すると予想している。
特にCopilot機能がより広く採用されるようになれば、Office部門は予想以上の増収に貢献するだろうと予測している。
モア・パーソナル・コンピューティング（MPC）部門については、PC出荷台数が年率3％増と予想の2％増を上回る伸びを示したIDCの速報を受け、アナリストは155億ドルの予測を上回る5000万ドルの追加収益を予測している。
Copilotの採用拡大については若干の懸念があるものの、アナリストはCopilotが収益を押し上げる可能性については依然として肯定的で、パートナーの40%が第4四半期の主要成長要因としてCopilotを挙げている。これは、対象となるE3/E5顧客ベースにおいて予想される1.7%の採用率と一致しており、最良のシナリオでは2026会計年度の第1四半期までにOffice部門の収益が20%増加する可能性があるとアナリストは示唆している。
バンク・オブ・アメリカはマイクロソフトの買い推奨を維持し、新しい目標株価は "2025会計年度のOffice部門の成長予測がより高く修正される可能性 "を反映していると指摘した。同社は、マイクロソフトを2025会計年度の予想フリー・キャッシュ・フローの46倍と評価し、AzureとOffice 365が牽引する力強い成長見通しを強調している。
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