[28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、米半導体大手・エヌビディアによる英半導体設計大手・アーム買収計画について、競争上の懸念を示した。 英デイリー・テレグラフ紙が28日、複数の関係筋の話しとして報じた。
同紙によると、エヌビティアのアーム買収には、アマゾン・ドット・コムとサムスン電子も米当局に対して反対する考えを示しているという。
米連邦取引委員会(FTC)は今年に入り、この買収計画の調査に着手。テレグラフ紙によると、数週間以内に調査結果が出る見通し。
テスラ、アマゾン、サムスン、エヌビティアは、現時点でロイターのコメント要請に応じていない。
関係筋によると、エヌビディアは、540億ドルのアーム買収計画を巡り、来月初めに欧州連合(EU)に承認を求める見通し。EU規制当局は申請を受けて25営業日にわたる予備審査に入るが、エヌビディアはこの段階で譲歩を提案する公算は小さく、その後90営業日におよぶ本格的な調査が行われるという。