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中国農業銀行と中国銀行、上期は大幅増益 不良債権比率は横ばい

発行済 2021-08-30 19:32
更新済 2021-08-30 20:00
© Reuters.  中国農業銀行と中国銀行が30日発表した上期決算は、純利益がともに大幅に増加した。写真は北京にある中国農業銀行のオフィスビル。3月撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京/上海 30日 ロイター] - 中国農業銀行と中国銀行が30日発表した上期決算は、純利益がともに大幅に増加した。不良債権比率は横ばいだった。

中国農業銀行は12.4%の増益、中国銀行は11.8%の増益。それぞれ2014年、2013年以降で最大の増益となった。新型コロナウイルス禍から経済活動が回復したことが寄与した。

中国工商銀行、交通銀行、中国建設銀行が27日発表した上期決算も、すべて9%以上の増益となった。

中国銀行の6月末時点の不良債権比率は1.3%で、3月末時点から変わらず。中国農業銀行の不良債権比率は1.5%で、3月末時点の1.53%からやや低下した。

銀行の収益性を測る指標として注目される純金利マージン(NIM)は、中国銀行が6月末時点で1.76%と、3月末時点の1.8%から低下。中国農業銀行はNIMを公表しなかった。

ただ中国建設銀行と中国銀行は先行きに慎重。建設銀行の財務責任者はオンライン会見で「利ざやは年末にかけて低下し続けるだろう」と述べた。中国銀行の副社長は、NIMが「依然、ある程度の下押し圧力を受ける」との見通しを示した。

5大国有銀行のなかで最も積極的に海外展開している建設銀行は、不良債権について、国内よりも国外でより増えると予想。「海外の新たな不良債権は、主に不動産や航空といった(新型コロナ)感染の影響を受け続けている業種に集中している」と述べた。

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