[上海 2日 ロイター] - 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、中国企業による海外テクノロジー企業の買収阻止に向けた米国の取り組みは、中国のテック部門を阻害し、世界のテック部門の成長を停滞させる要因になっていると批判した。
中国企業による韓国の半導体会社の買収を阻止する最近の試みは「産業全体にとって危険な先例を作っている」と主張。「米国が阻止に成功した場合、国際的なハイテク合併・買収にとって非常に悪い先例を作り、米国における産業集中をさらに強固にする可能性がある」と論じた。
中国のプライベートエクイティ(PE)会社、智路資本(ワイズ・ロード・キャピタル)は3月に、米上場の韓国半導体メーカー、マグナチップ・セミコンダクターを14億ドルで買収する計画を発表した。
マグナチップは今週30日、米証券取引委員会(SEC)に提出した文書で、買収計画には「米国の国家安全保障上のリスク」があり、バイデン大統領に決断を求める見通しだとの書簡を米財務省から27日に受け取ったことを明らかにした。