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EU、ワクチン接種後の炎症リスク調査

発行済 2021-09-04 00:54
更新済 2021-09-04 02:54
© Reuters.

[3日 ロイター] - 欧州医薬品庁(EMA)の安全委員会は3日、米製薬大手ファイザーとドイツのバイオテクノロジー企業ビオンテックが製造した新型コロナウイルスワクチンの接種者で1件の症例が報告されたのを受け、接種後に希少な炎症状態に陥るリスクがあるかどうかを調べていると発表した。

EMAは、デンマークの17歳の男性が接種後に多系統炎症性症候群(MIS)を発症した事例について調べているとし、この男性はその後完全に回復したと説明した。

これに対し、ファイザーは規制当局とともにあらゆる有害事象を徹底的に見直していると指摘。MISに関する調査は進行中で、同社製ワクチンがMISを引き起こすとは結論付けられていないとした。

また、米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナワクチンを接種後に静脈に血栓が生じた症例についても調査しており、この問題は以前確認されたまれな副作用とは異なると指摘した。

MISは疲労感、発熱、下痢、腹痛、頭痛、呼吸困難などの症状に加え、体の一部に腫れを生じさせる。新型コロナに感染した子どもの副作用としても報告されている。

EMAは、デンマークの17歳の男性には新型コロナの既往歴はないとし、欧州連合(EU)による現在の新型コロナワクチンの使用推奨に変更はないと説明した。

EMAは、J&Jの新型コロナワクチンのリスク管理計画の中で、静脈血栓塞栓症が研究すべき安全性の問題に含まれていると話しており、血小板を少なくする血栓とは別の症状として調査している。

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