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航空業界の純損失、22年は116億ドルに縮小=IATA

発行済 2021-10-05 01:42
更新済 2021-10-05 01:45
© Reuters. 国際航空運送協会(IATA)は4日、2022年の航空業界の純損失額が116億ドルとなり、21年の518億ドルから大幅縮小すると予測した。9月撮影(2021年 ロイター/Gonza

[ボストン 4日] - 国際航空運送協会(IATA)は4日、2022年の航空業界の純損失額が116億ドルとなり、21年の518億ドルから大幅縮小すると予測した。新型コロナウイルス禍からの回復が進むため。

21年の純損失額は4月時点予想の477億ドルから膨らむと予測。20年の純損失額も1264億ドルから1377億ドルに修正した。

全地域の航空会社の業績が改善すると予想されており、北米の航空会社は22年に損益が黒字化すると予測されている。

IATAのウォルシュ事務局長は年次総会で「危機の最も深刻な時期を過ぎた。深刻な問題は残っているが、回復への道筋が見えてきた」と述べた。一方、IATAは各国政府に対して国際線利用者数が回復するまで賃金支援策や着陸料の減免の維持を求めた。

IATAは22年の外国旅行需要が倍増し、19年の44%の水準に達すると予測。ただ、新型コロナワクチン接種率に加え、政府が課す国境制限の解除が回復のペースを左右するとみられる。

各国政府が予防接種を新型コロナ禍から脱する手段と考えているため、ウォルシュ氏は希望する誰もがワクチンを接種できるようにする必要があると訴えた。

国内旅行需要は22年にはパンデミック前の93%となり、21年より20ポイント改善すると予想した。

22年の総旅客数は34億人となり、21年の23億人から増加すると予測している。ただ、19年の45億人は依然として大きく下回る見込み。

22年の旅客収入は、前年比約67%増の3780億ドルに急増する見込み。航空貨物需要は19年の水準を13.2%上回り、引き続き脚光を浴びるとの見通しを示した。

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