[ロンドン 29日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラーが29日発表した第3・四半期は増益となった。
メルセデスベンツ部門の販売は、世界的な半導体不足で30%減少したが、利益率の高いモデルに注力し、コスト削減を進めたことが寄与した。今年の利益目標を達成できる見通しという。
同社は、第4・四半期に半導体の供給が拡大すると予測。構造的な半導体不足は来年も続くが、今年よりは状況が改善するとの見通しを示した。
ただ、今後の供給動向について具体的な予測をするのは、依然として難しいとしている。
メルセデス部門の今年の販売は、昨年をやや下回る見通し。ただ、同部門の調整後営業利益率は10─12%で変わらない見込みという。
12月にスピンオフされるダイムラー・トラック部門については、利益率予想を6─8%で据え置いた。
ダイムラーの第3・四半期の営業利益は、前年同期比18%増の26億ユーロ(30億ドル)。リフィニティブによると、純利益の市場予想は23億ユーロだった。
売上高は401億ユーロでほぼ横ばい。前年同期は403億ユーロだった。