[シドニー 16日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは16日、オーストラリアに5年間で10億豪ドル(7億3600万米ドル)投資する方針を示した。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)と提携して研究施設を設立したり、クラウドのインフラを拡充したりする計画だ。
豪議会は今年、グーグルなど大手プラットフォーム企業に、国内報道機関のニュース記事使用料の支払いを義務付ける法案を可決。グーグルは、豪でのサービス停止の可能性を示唆していた。
グーグル豪法人の幹部は、投資計画は同国に多大な技術資源と投資をもたらすことになると述べた。
モリソン首相は、「10億ドルの信任投票」と称し、STEM(科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学)分野の雇用拡大につながると述べた。
豪シンクタンク、センター・フォー・レスポンシブル・テクノロジーは、グーグルの投資計画は目を引くニュースだが、税金を払ってくれさえすれば、豪の収入が増えると指摘した。
グーグルのオーストラリア事業の年間利益は約50億豪ドル。納税額はその1%にも満たない。