[3日 ロイター] - 写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を展開する米スナップは3日、アップルのプライバシー規約変更により影響を受けていた広告事業が予想以上に早く回復したと明らかにした。第1・四半期の見通しがアナリスト予想を上回り、時間外取引で株価は50%急騰した。
第1・四半期売上高は10億3000万─10億8000万ドル、1日当たりのアクティブユーザー(DAU)は3億2800万─3億3000万人と予想。ともにリフィニティブがまとめたアナリスト予想を上回った。
デレク・アンダーセン最高財務責任者(CFO)はアナリストとの決算会見を前に公表された準備原稿で、広告主の大部分が2021年第4・四半期末までに新たな広告測定ツールを使い始め、広告事業の一部はアップルによる規約変更の影響から「予想よりも早く」回復し始めたと述べた。
ただ、世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱や労働力不足により、消費者向けパッケージ商品やレストランからの広告需要は減少した。
第4・四半期の売上高は前年同期比42%増の13億ドルで、アナリスト予想(12億ドル)を上回った。
DAUは前年比20%増の3億1900万人で、こちらも予想の3億1650万人を上回った。
純損益は2250万ドルの黒字で、前年同期の1億1300万ドルの赤字から転換。新規株式公開(IPO)以降初めて黒字を計上した。
同社の決算は、アップル規約変更の影響が続いたメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)と対照的な内容となった。