[東京 9日 ロイター] - INPEXは9日、2022年12月期連結決算の純利益が前年比12.1%増の2500億円になる見通しだと発表した。IBESがまとめたアナリスト9人の予想平均値(コンセンサス予想)2448億円をやや上回る。
売上高は同23.8%増の1兆5410億円、営業利益は同21.2%増の7160億円を見込んでいる。
原油高や生産量の増加に伴い増収、営業利益も探鉱費の増加はあるものの増益を見込んでいる。原油価格は通期で1バレル=75ドル、為替レートは1ドル=110円を想定している。
同時に発表した21年12月期業績は売上高が前年比61.4%増の1兆2443億円、営業利益が同2.3倍の5906億円だった。前年に1116億円の赤字だった純損益は、2230億円の黒字に転換した。
原油価格などの上昇が売上高を4116億円押し上げた。為替円安も寄与した。探鉱費が前年比29%減少したことも利益押し上げ要因となった。
INPEXの上田隆之最高経営責任者(CEO)は決算会見で、ウクライナ情勢に関連して、有事の際に欧州への液化天然ガス(LNG)供給で何ができるか検討して欲しいという要請が政府から来ていることを明らかにした。上田CEOは「状況をみながら取り組みたい」と語った。