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クボタの今期営業利益微増、原材料高が重荷 前期も計画下振れ

発行済 2022-02-14 15:11
更新済 2022-02-14 16:45
© Reuters.

[東京 14日 ロイター] - クボタは14日、2022年12月期通期の連結営業利益予想(国際会計基準)を前期比1.5%増の2500億円と発表した。値上げなどの効果が原材料高や物流費の上昇コストを吸収するまでに時間がかかるため、1―6月期(6カ月)の営業利益は18.7%減の1200億円となる見込みで、通期でも前期比微増にとどまった。

通期営業利益見通しはIBESがまとめたアナリスト14人のコンセンサス予想平均値の2867億円を下回っている。

連結売上高は11.5%増の2兆4500億円を見込む。欧米で引き続き底堅い機械需要の伸びが期待できるとして2桁増収の見通し。純利益は1.3%増の1780億円。為替の想定レートは1ドル114円、1ユーロ128円とした。

同日発表した21年12月期の連結営業利益は、前期比40.5%増の2462億円で、会社予想2600億円とコンセンサス予想(IBESによるアナリスト14人の平均値)2696億円のいずれも下回った。

売上高は同18.5%増の2兆1967億円、純利益は同36.7%増の1756億円だった。国内では、消費増税前の駆け込み需要の反動減からの回復や農家向けの経営継続補助金により農業機械が伸びた。北米では郊外移住の動きに伴い建設機械やトラクタが伸長、欧州での新型コロナウイルス禍の需要低迷からの回復も増収に寄与した。原材料価格や物流費の高騰などの減益要因を増収や値上げ効果、為替の改善で補い、増益を確保した。

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