[ベルリン 14日 ロイター] - ドイツは14日、米防衛大手ロッキード・マーチンの最新鋭ステルス戦闘機「F35」を35機購入すると発表した。老朽化している「トーネード」戦闘機の後継機として配備する。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ショルツ首相は先月、国防費を国内総生産(GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げ、2022年の予算から1000億ユーロを国防費に充てる方針を表明。戦闘機購入はこの方針の一環と見られる。
クランプカレンバウアー国防相は声明で「あらゆる選択肢を詳細に検討した結果、トーネードの後継機としてF35の購入を開始する」とした。
トーネードは、紛争に備えドイツに保管されている米国の核爆弾を搭載できる唯一のドイツ戦闘機。1980年代から配備されており、2025─30年に段階的に廃止される。
議員に送付された機密文書によると政府はこのほか、欧州航空機大手エアバスが開発する「ユーロファイター」15機も購入する。