[メルボルン 15日 ロイター] - オーストラリア連邦裁判所は15日、環境相に炭鉱の認可手続きで気候変動による未成年者への悪影響を考慮に入れるよう命じた昨年の一審判決を取り消した。
レイ環境相が一審判決を受け、控訴していた。
訴訟はホワイトヘイブン・コールがニューサウスウェールズ州の炭鉱拡張で申請した認可に関連し、学生8人と修道女が環境相に、将来の気候変動の悪影響から子どもたちを守るよう求め、提起。
レイ環境相は控訴前の昨年9月に炭鉱拡張を認可した。
裁判所は判決文で、熱波や山火事、海面上昇などの問題による18歳未満の未成年者への将来にわたる悪影響について、環境相に責任を問うことはできないため、注意義務は負わせられないと説明。炭鉱承認に関する環境保護法で規定されている環境相の役割にも当てはまらないとした。