[ミラノ 17日 ロイター] - イタリアの電力大手エネルは17日、ロシアへのエクスポージャーを削減する意向を示した。
フランチェスコ・スタラーチェ最高経営責任者(CEO)が「ロシアでさらなる拡張を行うことはできないと判断した。既存資産の将来についてもシナリオを検討している」と述べ、今後数カ月で決定したいという考えを示した。
同社は56%出資するエネル・ロシアを通じて現地事業を展開。エネル・ロシアはガス火力発電所3カ所と風力発電所2カ所を運営している。
エネルはロシアからガス供給は受けていないという。
欧州電力会社では、ドイツのエーオンが16日、ロシアへのエクスポージャー縮小に向けて他のエネルギー会社と連携していることを明らかにした。
スタラーチェ氏は、1月にロシアのプーチン大統領とのオンライン会合に出席したイタリア企業幹部の1人。イタリア政府は企業に参加見送りを求めていた。