[梧州(中国) 23日 ロイター] - 中国東方航空の旅客機が21日に中国南部の山岳地帯に墜落した事故は、乗客やブラックボックスの捜索作業が雨によって23日に中断された。事故機には乗客乗員132人が搭乗していた。
国営テレビによると、墜落の衝撃で陥没した地面に雨水が貯まっており、地滑りが起きる恐れがある。雨は今週いっぱい続くと予想されている。
事故を起こしたボーイング737─800型機は雲南省昆明市から広東省広州市に向かう途中、巡航高度から突然急降下し、広西チワン族自治区に墜落した。
事故原因は明らかになっておらず、航空当局者らは、機体の損傷が激しいため調査は非常に困難になるとしている。
事故を受け、中国東方航空と子会社2社は200機超の同型機の運航を停止した。
捜索作業の指揮を執るため現地入りした劉鶴副首相は22日、当局者らに対し、わずかな望みがある限り生存者発見に全力を尽くすよう指示。国営メディアによると、正確さや透明性、適時性などの原則に沿った情報開示も指示したという。
政府が広西チワン族自治区で22日遅くに行った記者会見で航空当局者は、事故機は離陸前に耐空性基準を満たし、乗員の健康状態も良好だったと説明した。